【恭加の「 THEATRE for ALL 」感想文】24「ルール?」

2022年5月23日

「ルール?」イメージ。歩行者用信号が赤。横断歩道で待つ女性と白杖を持った男性。

こんにちは。恭加 (きょうか) です。

恭加がご紹介する、バリアフリー オンライン劇場THEATRE for ALLの作品。

第24回は 「ルール?」の感想です。

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この作品は、いろんな方のルールについての作品だ。

自分が普段やってる行動のルールも、人が変わればルールも変わる。


例えば、横断歩道で青になっても音が鳴らない信号があったとする。

目の見える人は青に変わったのを目で見て確認して渡るが、目の見えない方は周りの音で判断する。

一緒に待っている人が渡る音がすれば渡るし、音がしなければ青になっても気づかずに渡らない。

ここで問題になるのが、赤信号でも気にせずに渡る人、だと思った。

目の見える人は、車が来ていなければ赤でも渡る人がいるが、その音で目の見えない方も一緒に渡るとする。

目の見える方は走ったりするので大丈夫でも、目の見えない方はゆっくり渡るため、事故に繋がる可能性があると思った。


そして、部屋の遠くにいる人への声のかけ方についてだ。

耳が聞こえる人に対しては、声を出して名前を呼べば気づいてもらえる。

だが、耳の聞こえない人には電気のスイッチをon/offを繰り返してチカチカさせる。

そうすることで遠くにいても気づいてもらえるみたいだ。

電気をチカチカさせることで気づいてもらうという発想が無かったが、確かにチカチカさせることで何だろうと思って見渡して確認するため、いい方法だと思った。


そしてエレベーターに乗っているときに、一人ひとり下りていくと隙間ができてくる。

空間ができたらそこに移動したり、周りとの間隔を自然に取る。

コロナが流行っている今では人との間隔を開けるべきだと言われているが、それ以前から間隔を取るということは、学校で習ったわけでもないが、ルールの様になっている。


自分が当たり前だと思っていたことも、実は当たり前でない誰かがいると考えたら、「ルールって何だろう」と思えてきた。

みんなに共感してもらえるものをルールと呼ぶのなら、自分のルールを人に押し付けてはいけないし、

自分のルールはみんなにとってのルールでもあるのか、一つ一つ考え直すべきだと思った。


そして、この作品中、車いすの方が道を調べるときに、ホームページの地図を調べても階段の場所が書いていないので、グーグルマップを使って目的地に着くまでの道をすべて見ていかなくてはいけないということが分かった。

一本道でそこに階段があれば一人でそこに行くことは出来ないんだと思った。

道に階段が使われていることは結構ある。

神社に行けばほとんど階段があるため、車いすの方は行きづらいのかなと思った。


この作品は字幕タイプや音声ガイド等分かれておらず、「作家オリジナルのバリアフリー」一つのみとなっている。

基本的に手話で会話をしている。手話と音声ガイドと日本語字幕が一つになっているため、目の見えない方や

耳の聞こえない方、健常者、いろんな方が見られる作品になっている。

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