【恭加の「 THEATRE for ALL 」感想文】33 「太陽の塔  関根光才」

2022年9月5日

青空に浮かぶ太陽の塔

こんにちは。恭加 (きょうか) です。

恭加がご紹介する、バリアフリー オンライン劇場THEATRE for ALLの作品。

今回は「太陽の塔 関根光」をご紹介します。

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大阪万博は「人類の進歩と調和」というテーマで開かれた。50年以上経った今でも大阪のシンボルであり続ける太陽の塔。

この作品では物語を8個のセクションに分け、万博とは?からはじまり、

岡本太郎は何故太陽の塔を作ったのか。岡本太郎はどういう人なのか。太陽の塔を通して何を伝えたかったのか。という流れで、

太陽の塔の制作に関わった関係者や岡本太郎研究の専門家、現代アーティストや表現者等、各分野の岡本太郎を愛す人たちがそれぞれのテーマを語るドキュメンタリー映画である。


私は大阪万博という言葉は知っているし、大阪万博と聞くと「昭和」をイメージする。

だが、大阪万博が何なのか、そこには何があったのか、何のために作られたのか。

万博というものを知らない私はこの作品が少し難しく感じ、情報量も多いので何度も見ないと理解できなかったり、自分の中に入ってこなかったりする部分がところどころあった。


この作品のなかでは岡本太郎や万博、太陽の塔の話だけでなく、これからの日本についてや3.11や原発についても語られていた。

東日本大震災から何年かたち、3.11について語ることを避けるか復興の話しかしないようになり、

「普通の様子が戻ってきましたよ」という話だけが注目されてその他の意見は否定されるか批判されるか完全に無視されるのが現実だと本作品中で語っている。

福島の原発というテーマで映画を作ったり、直接的に語る事が難しくなっていたりしているのでこうやって太陽の塔と絡めて話していたのかなと感じた。


岡本太郎の作品を今まで観たことがある方がこのドキュメンタリー映画をみると、

作品をみたときの感じ方が変わるのではないかと思う。

岡本太郎についてたくさん語られてたので、

今後岡本太郎の作品をみる手助けをしてくれる映画でもあると思った。


私は岡本太郎や大阪万博についての知識が乏しかったで、理解をするために調べてみると、

1970年の大阪万博は1964年の東京オリンピックと同様に日本の復興の象徴的な側面も

あったようで、一つの展示物を見るのに時間がかかったと記してあった。

また、岡本太郎という人はだいぶ変わった人でもあったようだ。

調べてまず目についたのは、「芸術は爆発だ」というコピー。

もしかすると当時の日本は今の日本よりもだいぶ前衛的というか色々な意味で混沌としていたのかもしれないと感じた。


この作品は日本語字幕でも、音声ガイドでも観ることができるので、

聴覚障害者や視覚障害者も楽しむことができる作品である。


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