【恭加の「 THEATRE for ALL 」感想文】35 「Twins in Bakery」
こんにちは。恭加 (きょうか) です。
恭加がご紹介する、バリアフリー オンライン劇場THEATRE for ALLの作品。
第35回の今回は「Twins in Bakery」をご紹介します。
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Twins in Bakery
この作品は、とあるパン屋さんに起こった不思議な出来事の物語である。
ここのパン屋さんは決して繁盛店とはいえず、店主は注文を受けると少しの量でも配達をするなど工夫をし何とか生計を立てている。
店主が配達で出かけると、サンドイッチの上にウエハースやオレオが落ちてきて、お菓子の家ならぬ食べ物の家になる。
すると食べ物の家の中からウインナーが二人(二本)出てきて、お店に並んでいるパンに食材で顔を付け、フランスパンで作ったサル、ロールパンとハムなどで作ったハリネズミ、ハンバーガーのウサギ。
他にもパンダやブタ、様々な動物たちを作り出す。
イルカまで作り青い紙袋の上を泳がせていた。
店主が帰ってくると急いで家の中へ戻って物語は終わる。
このお店はお客さんが少なく、注文を取りに回って配達をしていたが、
この出来事がきっかけで動物の形のかわいいパンを売ると、パン屋さんは大人気になりお客さんが途切れなくなった。
人生何が起きるか分からない。
たとえ今がうまくいかなくても腐らずに真面目やっていれば誰かが見ていてくれるかもしれないし予定できない事が起こるかもしれない。
このパン屋さんはあまりおいしいパン屋さんではなかったのかもしれないが、
少しのパンでも配達をするなど、店主はとても真面目な人なのではと思った。
また、動物を作り出したウインナーの二人組はイルカを作り出したときに、水が無くて苦しそうにするイルカを見て、、二人で協力して海を作りイルカを送り出した。
一人のウインナーは途中無謀な挑戦だと諦めていたが、もう一人のウインナーが励まし、一緒に海を作ることができた。
真面目な店主が売れなくても腐らず、諦めず、ずっと頑張ってきから不思議な出来事が起こり、そしてウインナーが無謀にも見える挑戦を諦めなかったから、売れるためのヒントを店主が知ることができ、その結果パン屋さんが大人気になったのだと思った。
この作品は会話がほとんど無く、映像と音楽でみせる作品であり、短編のアニメーション映像である。
パンを切ったり、食材を使って様々な動物たちを作っていく世界観がとてもかわいく、愉快で観ていてワクワクした。
物語に夢があって素敵な作品だった。
個人的にはパンを切るシーンの音や感覚が気持ちよくて何度もみてしまった。
言葉が分からなくても楽しめる作品のため、言葉を理解できない小さな子供がみても楽しむことができる。
また、日本語がわからない海外の方にも楽しんでもらえる作品である。
子供向けの作品ではあるが、何かを諦めようと思っている大人たちにも見てほしい作品だと思った。