【恭加の「 THEATRE for ALL 」感想文】53 「MIDNIGHT WALK tour / TOKYO 2020」

2023年7月31日

MIDNIGHT WALK tour / TOKYO 2020 SIDE CORE イメージ画像。夜の街を歩く3人の正面像

こんにちは。恭加 (きょうか) です。

恭加がご紹介する、バリアフリー オンライン劇場THEATRE for ALL新しいウィンドウで開くの作品。

第53回はMIDNIGHT WALK tour / TOKYO 2020新しいウィンドウで開く です。

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この作品ではアーティストのSIDE COREが、真夜中の明治神宮前から渋谷を散歩する。

散歩中の寄り道としてSIDE COREの作品やSIDE COREと関わりのあるアーティストや紹介している。


SIDE COREが土地の歴史や名前の由来、街のグラフィティ等をSIDE COREが解説しながら歩く。

普段なら15分で着くくらいの距離を1時間半かけて歩くので、普段見つけることが出来ない、気づかないものに出会える作品だった。


私も先日、原宿から渋谷への道を歩いた。お昼だったのでナイトウォークではないが、夜の映像を見てみると違う景色に見えてくるし、視点を変えれば違う風景が見えてくるんだ、と感じた。


このタイミングでこの場所に行く等の計画性はあるものの、その場その場で見たもの、感じたものを大切にナイトウォークをしているので、見ていて一緒に参加している気分になれる作品だった。

この作品を撮影するとき、1時間半以上カメラを回しっぱなしで撮っていると思うが、ずっとマイクを使っていた。たまに画角にマイクが写っているところがあって気になったが、長時間ずっとマイクやカメラを持ち続けているスタッフを凄いと思った。


散歩の途中で、階段の手すりに鎖がついているところがあった。

SIDE COREは、

「階段の手すりでスケートボードをする人を減らすために行っている対策だがバリアフリーの邪魔になっている」と話していた。私も何度か通ったことある道なのにこの作品をみるまで手すりについて鎖に気づかなかった。


この作品は日本語字幕があるので耳が聴こえない人や音を出してみることができない環境でもみることができる。

だが、建物や作品などの見た目の説明が無いので視覚障害者は楽しむことができない映像だと思った。


作品や建物、道を言葉で説明するのはすごく難しいが、

説明があるともっと作品のアクセシビリティが向上するし、

また違った楽しみ方もできるのではないかと思う。


私も以前ちょうどこのあたりで夜の撮影をしたことがある。

夜にもかかわらず人で溢れていて、街も人も昼夜を問わず動いている印象がある。

しかし、「動いている街を見ることを目的として歩く」ということは考えたこともないので是非やってみたいと思った。


渋谷ー原宿は情報発信、ファッション、カルチャー等様々な文化の出発点でもあるので、違う角度から光をあててみると、また違う見え方になりそうな気がした。

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