【恭加の「 THEATRE for ALL 」感想文】56 「WHATEVER SCARES YOU」

2023年10月2日

「WHATEVER SCARES YOU  Back to Back Theatre」のトップ画像。ひざを抱えて横向きに座る外国人女性。金髪で光沢のあるピンクのズボン、そでに大きなフリルのついたブラウスを着ているリ

こんにちは。恭加 (きょうか) です。

恭加がご紹介する、バリアフリー オンライン劇場THEATRE for ALL新しいウィンドウで開くの作品。

第56回は「WHATEVER SCARES YOU Back to Back Theatre」新しいウィンドウで開く です。

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この作品はプロのアーティストを目指す非定型発達 のBreannaがデビュー1年目を記録した映画である。


ある日お母さんから自分は非定型発達だと聞かされ最初は泣いていたBreannaも、同じ非定型発達のパフォーマーや車椅子のパフォーマーと出会い言葉を交わす事により非定型発達を受け入れていくドキュメンタリーのような作品である。


非定型発達とは脳の発達の仕方に偏りがあり、色々な生き辛さに繋がる特徴のある先天的な異変の事である。ASDタイプとADHDタイプがある。Breannaのお母さんは、Breannaの非定型発達のことを、障害ではなくBreannaなりのやり方、考え方があるというだけだと話していた。


他の人と違うので障害の括りに分けられてしまいがちだが、それは障害ではなくただ捉え方が少し違うだけである。


非定型発達は、その度合いが濃いか薄いかというだけで何かしらに当てはまる人は多いと思う。

私もADHDに近い所にいると思っている。注意欠如の傾向があり、他の人と比べて忘れ物が多いので仕事の前の日は必ず忘れ物がないか何度もチェックする。気を抜いてしまってお財布を忘れたり、リュックサックを忘れたりした事が何度もある。


所謂おっちょこちょいタイプであり何度も見直しをしないと間違えたり失敗することが多い。


そのため、車を運転するのが怖く運転免許を取る事が出来ない。アクセルとブレーキを踏み間違えそうだからだ。

運転しないという選択肢を取り事故を起こすのを未然に防いでいる。


生きづらいと思うことも多々あるが、私はこれを障害ではなく個性と思っている。一時期、人よりもミスが多い事、他の人が簡単に出来るのに自分には難しいと思う事について悩んでいた事もあったが、今ではこの性格がキャラクターとなり、私のことを応援してくれているファンの方も私のこの一面を楽しんでくれていると思う。


今ではこの一面こそが自分らしさであり、そんな自分を受け入れることで自分を好きになれた気がしている。


人には長所と短所があり、短所の部分を治そうとしがちだが短所の部分こそが個性になると思う。そして自分の短所を受け入れることこそが自分自信を好きになる事だと思う。

そう改めて感じさせられた作品だった。


この作品は海外の作品であり、言語は英語だが、日本語字幕でみることもできる。

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