【恭加の「THEATRE for ALL 」感想文 番外編】厨房のありす 1話 普通のきみは素晴らしい
こんにちは。恭加 (きょうか) です。
恭加の「恭加の「THEATRE for ALL 」感想文」の番外編として、ドラマを視聴した感想文も書いていきます。
2024年1月~日本テレビ系で放送している「厨房のありす」の感想文をお届けします。
今回は第一話。
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ASD、自閉スペクトラム症のありすは、「ありすのお勝手」の店主を務める。
このお店にはメニューが無い。ありすが一人一人の好き嫌いと健康状態に合わせて大好きな化学の知識を生かしたメニューを考え出し、やさしい料理を提供する料理店だ。
そんなお店に、ある日住み込みバイト希望の倖生(こうせい)がやってくる。ぶっきらぼうだけど真っ直ぐな性格の倖生をありすは気に入り、バイトを始めることになるが、ありすを溺愛する父は認めるのか?生きづらさを抱える全ての人に贈る暖かいお話である。
自閉スペクトラム症とは人とのコミュニケーションが苦手、物事に強いこだわりがある状態だけでなく、これらの特徴によって生活に支障をきたし福祉的・医療的サポートが必要な状態まで幅広く含まれる発達障害の一つである。
ありすには苦手なことがあり、このお店には細かいルールがある。
大きな音は禁止。
蛍光灯の点滅が苦手だから店には蛍光灯を取り付けない。
近すぎる距離に入らないこと。
予定外の出来事を禁ずる。
物は真っ直ぐにすること。
ありすは幼稚園の頃から大学の化学の問題が解けていた天才だが、いわゆる「普通」のことができない。ただ大きな音がしただけで動けなくなる。
ありすの「私はたくさんの人のお陰でようやく生きていける。だから普通はすごいことだ」と小さな子供に向かって話す場面はじんわり涙が出てきた。
私は小さい頃からずっと身長が高い。今はそれを個性であると考え、その個性のおかげで頂けるお仕事もあるが、小学生の時は普通の身長が羨ましかった。普通じゃないからこそ普通を求めるありすの気持ちはすごく共感できる。
周りから助けてもらわないと生きていけないありすは、天才的な化学の知識と優れた洞察力でお店に来る常連さんの健康を支えている。普通じゃないありすだから出来ることである。
ありすの周りにいる人はASDを理解していてその上で個性であり才能だと評価している。お店もお家もとても暖かい場所だった。
ありすのお勝手は最初は他のお店と同じ様にメニューがあり、それをお客さんが頼むというスタイルだったが、
誰に対しても、どんなときでも嘘をつかない正直なありすはかっこいいと思った。
ありすを演じる門脇麦さんの演技力が凄まじかった。一つ一つの目線や体の動かし方、とても研究されて本番に臨んだのだなと見た瞬間思った。
また、化学の難しい専門用語がたくさん入った長ゼリフを早口で話すシーンがたくさんあった。私は演技をやっているとき、セリフを覚えても出てこなくなる時がある。それが早口だと尚更だ。ゆっくりだと話せても早口だとなかなか次の言葉が出てこなくなるので、こんな難しい言葉の長ゼリフを早口で話すシーンは本当に圧巻だった。
コラムという形でこのドラマに触れ始めたけれど、このドラマがこの先どうなっていくのか、ありすはどう成長していくのか私自身とても興味が湧いてきた。
この作品は日本テレビで毎週日曜日夜22時30分から放送している。
また、Tverでは1話から3話と最新話を観ることが出来、Huluでは全話見ることが出来る。