【サニーバンク会員アンケート報告】アプリについてのアンケート
「アプリについてのアンケート」
2020年10月
アプリ化してほしいものは「診察券」「身分証明書」。 アプリ化により紛失を減らす期待がある一方、情報流出に不安。
スマートフォンやタブレットのアプリの利用やアプリ化してほしいものについて、サニーバンク会員にくアンケート調査を実施しました。
- 対象者:サニーバンク会員
- 調査方法:WEBアンケート
- 調査期間:2020年8月18日~9月30日(回答数37名)
「調査結果」
Q1. 次のうちあなたが利用している機器をすべてお答えください。 (複数回答)
回答者37名中、パソコンの回答者は36名、スマートフォンの回答者が34名、タブレットの回答者が21名でした。「いずれの機器も持っていない」と回答した人はいませんでした。 サニーバンクはインターネットで会員登録、仕事依頼をするシステムのため、この保有率は納得ができるものといえます。
Q2.以下のうちスマートフォンやタブレットで利用しているアプリやサービスをお答えください。(複数回答)
「ポイントカード」の回答者22名と一番多く、「●●ペイ」等の決済アプリが18名、接触確認アプリCOCOAの回答者が13名でした。障害者手帳アプリの利用者は1名でした。 こちらの記事(COCOA、「インストールしていない」が7割)によると2020年9月現在の接触確認アプリ「COCOA」のインストール率は日本国人口の13%とのことですが、今回のアンケートでは回答者の35%がインストールをしていました。
- その他(回答者8名が回答。自由回答のため8件以上回答がありました。)の内容は以下の通りです。
- ネットバンキングアプリ (回答者4名)
- 防災アプリ
- イラスト作成
- テレビ視聴用アプリ (ワンセグ)
- 作曲アプリ (GarageBand)
- ボイスレコーダー
- ホテル予約
- 通貨換算
- 翻訳
- 電子書籍
- OCR
- 旅程管理
- 健康管理
- Evernote
- クレジットカード系
- SeeingAI (視覚障害者サポートアプリ)
- ゲーム
- 音楽ストリーミング
- 地図
- 交通情報
- お天気
- ニュース
Q3. 今後、アプリ化・電子化してほしいものをお答えください。(複数回答)
- 診察券 (回答数17) が一番多く、身分証明書 (回答数16)、店舗のメニュー (回答数14) と続きます。 昨今の感染症予防の目的から店舗メニューがスマホで見られる店舗も増えてきました。 「その他」(回答数4: 自由回答のため、4件以上挙がっています。) の内容は以下のとおりです。
- 健康診断、病院での検査結果
- 病院・薬局での支払い
- 病院の込み具合、待ち時間がわかるアプリ。
- 役所の手続き
- 障害者割引対応のJRアプリ
その他、 「アプリを作ってもスマホのバッテリーが切れたら使えないので紙ベースは残してほしい。昨年の台風15号で停電したためスマホの基地局も落ちて非常に困った。」という意見も挙がりました。
Q4. サービスの電子化、アプリ化をすることで便利になると思えること、よいと思えることをお答えください。(自由回答) 回答を下記します。
持ち運びがしやすい、管理がしやすい
- スマホにまとめられるので管理が楽になる。 (5回答)
- 持ち物が減る (2回答)
- アプリ化をすることにより、スマートホンを所持している人に対して いつ、どこでも確認することができると思います。また、文字化することにより視覚障がい者の方にも事前に商品や購入したものを知ることができるのではないでしょうか
- いちいち物理的なものを持ち歩かなくともサービスを利用することができる
- こまごまとした重要な荷物が減って、いざというときに探さなくてもよくなる
- ポイントカードの管理が必要なくなる。プラスチックの資源削減にもなると思う。
- 紙とは違い、かさばることがないので 保存が楽。
- 時間、携帯物の減少
環境によい
- 紙の利用が減少するので環境にいいと思います。
手続きが簡単になる
- 手続きがどこでもできる。手書きより楽になる。
対面でのやり取りが減る
- 対面でのやり取りを行う手間を省ける
- 直接店員と話すことが無くなって気軽に買い物ができるようになるし、店員に怒鳴り散らすようなクレーム客も減るかもしれない。
紛失が減る
- 荷物が少なくて済む。 探しものが減る。 細かいものをすぐに紛失するので、 一括化したら助かると思う。
- 紛失する確率が減ること。ADHDの方にとっては特に助かる事だと思います。
- 忘れものが減る
読み上げ機能により使いやすくなる
- 読み上げ機能等がシームレスに使用できるためハンデが少ない (アプリ側のアクセシビリティ対応が必須)
情報の入手がしやすい
- 情報が入手しやすくなる
- ホーム画面からすぐにアクセス出来るので楽で助かる。 いろんな情報を見ることが出来てよい。
手続きなどがスムーズになる
- 作業の効率化
- 印鑑が電子化されれば、代筆などの手間がなくなり、全盲でも銀行や市役所などでの手続きがしやすくなると思います。身分証明書や診察券が電子化されれば、財布の中を探す時間もカットされて受付などがよりスムーズになると思います。
その他の意見
- スマホを壊したりなくしたりするのが怖いので、リスク分散のためにアナログも重視している。なので、電子化やアプリ化がされても、私にはあまり影響がありません。
Q5. サービスの電子化、アプリ化をすることの不安点、懸念されている点をお答えください。 (自由回答)
自由回答で収集した「サービスの電子化、アプリ化をすることの不安点、懸念点」を下記に記載します。
端末の携帯が必須になる
- 常に端末を持ち歩かなくてはならない
機種変更の際の手間がかかりそう
- 機種変更などで端末が変わるときにデータ移行が容易か否か
- アクセシビリティ対応をしていないサービスは結局使用できないので、完全移行をされると使用できないものが発生する可能性がある
使う手間がかかる
- スマートフォンを使い慣れていない方が使うのには不向きだと思いますし、手間取る事になるかと思います。
紛失したときのセキュリティが心配
- 個人情報の漏洩が心配である。 (5回答)
- スマートフォン等を紛失した際等のセキュリティ問題 (3回答)
- セキュリティが心配 (3回答)
- なりすまし、情報漏洩など (2回答)
- 情報流出
- データを盗まれたり、スマートフォン自体を紛失した時のリスクが大きくなってしまう
多くの人が使いやすいシステムであるか
- 高齢者には馴染みにくいと思います。電子化されると監視されているみたいで個人情報が漏れるのが怖い人もいると思います。
- 顔写真や書類の撮影が難しい強度弱視や全盲のスマホユーザー、スマホの操作全般に苦手意識を持つユーザーが利用しにくくなることに不安を感じています。
- 見やすさや操作性が障害者にも良いものかどうか。 結局プリントアウトが必要など中途半端なものにならないか。
ボイスオーバー対応
- ボイスオーバーユーザである人たちのために、文字でのアプリ開発をしていただきたいですね。 ときどき、ボイスオーバーで、読み上げないアプリなどがあります。
非常時の対応
- 端末を無くしてしまうと、使えなくなるものが増えてしまう
- 停電で通信会社の基地局が使えない、バッテリー切れでスマホが使えないとなるとアプリも使えないので非常時に必要なものほど紙ベースで残しておく必要があると思う。
- 電源がないと利用することができない
まとめ
コロナウイルスなどの感染症対策のために使用が進んだ感のあるアプリ。今回のアンケートでは今後、診察券や身分証明書をアプリ化してほしいという意見が多く見られました。
「荷物が少なくなる」「管理が楽になる」という意見の一方、セキュリティを心配する意見やボイスオーバーが機能するのか、弱視の人が使いにくいのではないか、など多くの人が快適に使えることを希望する声が多かったように感じます。
「(アプリは) 電源が使えないと使えなくなるので紙ベースでも残してほしい」という意見もありました。
接触確認アプリの利用率は全国平均よりは高かったように見えますが、一つのアプリが広く使われるようになるには課題がおおいことがよくわかるアンケート結果でした。
回答者属性
(その他内容/半ひきこもり/感音性難聴)
本調査に関するお問合わせ先
株式会社メジャメンツ サニーバンク事務局
sunnybank@measurements.co.jp
障害者専門クラウドソーシングサービス サニーバンク
https://sunnybank.jp/
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