【恭加の「 THEATRE for ALL 」感想文】10「森美術館 「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人」関連プログラム 「Meet the Artists」山本高之「イクトゥス」」

2022年2月14日

IXOYΣの文字。二人のマスクをした女の子

こんにちは。恭加 (きょうか) です。

恭加がご紹介する、バリアフリー オンライン劇場THEATRE for ALLの作品。

このたび第10回となりました!

記念すべき10回目は、「森美術館 「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人」関連プログラム 「Meet the Artists」山本高之「イクトゥス」 ドキュメンタリー映像の感想です。

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この作品は、魚たちの世界の性についてを子供たちが表現するミュージカルである。

森美術館が展開する新しいラーニングプログラムであり、子供たちが魚の先生の話を聞き、ミュージカル本番の歌詞を考えたり、衣装や大道具・小道具を作り、ミュージカルを完成させ、最終日に子供たちが発表した小学生前後の子どもたちによるミュージカルが公開されている。


メスが子供を産む種類の魚もいれば、オスが子供を産む魚の種類もいる。

オスが子育てをする魚の種類もいれば、生まれた時はメスだが大人になるとオスになる魚もいて、魚の性はさまざまである。

作品の最後に子供たちが「人間は性について気にしすぎだ」というセリフがあるが、このセリフがこの作品で一番大事なセリフであり、観ている人に一番伝えたいことだと思った。


「女の子だからお手伝いをしなさい。」「男の子だから強くなりなさい。」

私はこんな言葉を聞きながら育ってきたが、ずっと疑問に思っていた。

なぜ女の子だからこう、男の子だからこうあるべきというものがあるのか。

そんな価値観を押し付けられなければならないのか。

女性への差別は昔と比べると少なくなっていると思うが、女性はこう、男性はこうという価値観は今だに残ったままだ。

小さい頃から性について触れることで、性について寛大な心を持った大人に成長してほしいと思った。

以前、LGBTについての動画を以前見た時に、小さい頃からLGBTの人とずっと遊んできたから性に対して寛大な心を持っている人を見た。

今回参加した子供たちにはそんな大人になってほしい。


性についてというテーマに対して、題材が正しいのかは私にはわからないが、初々しい子供たちがかわいく、癒される作品だ。

テーマを用意した大人、それを演じる子供、それを観ている大人。

性の知識のない子どもが演じていてそれを違う視点から大人が観る。

子どもというフィルターを通して観ることによって、性についてのテーマが良い意味でも悪い意味でも薄くなっているようにみえた。


子どもにとって性というテーマは性ではなく生態であり興味の対象として大人とは全く違う感覚であり、

演者と鑑賞者がテーマを共有することのないワークショップなのかもしれない。


また、この作品は日本語字幕の他、手話+日本語字幕、英語字幕があるので、聴覚障害者や海外の方にも楽しんでもらえる作品だ。

この作品の字幕は、難しい漢字はひらがなでかかれているので小学生でも理解できる字幕だった。

だが、衣装について等の説明がないため視覚障害者は会話しかきくことのできない作品でもあると感じた。


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