【恭加の「 THEATRE for ALL 」感想文】16「Decorations」
こんにちは。恭加 (きょうか) です。
恭加がご紹介する、バリアフリー オンライン劇場THEATRE for ALLの作品。
第16回は、Decorations 宮澤真理を見た感想です。
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この作品は、ホイップクリームが様々なお菓子をデコレーションをして誰かを作り出す短編の物語だ。
始めは一人で大きなケーキをデコレーションしていた。するとバームクーヘンが動き出し、一口サイズに切れた。
そんなバームクーヘンを見て、ホイップクリームは一口サイズに切れたバームクーヘンにホイップクリームでデコレーションをする。
するとバームクーヘンは喜び、手と足が生えてくる。
そしてバームクーヘンはガトーショコラを3つ連れてきて、ホイップクリームにデコレーションしてもらう。
最後のガトーショコラにデコレーションをすると、デコレーションをした部分だけが動き出し、人の形になる。
そしてホイップクリームにお母さんの様に抱き着く。まるで親子の様な関係に見えた。
ホイップクリームが作り出したスイーツたちで、大きなケーキをデコレーションしていく。
やがてホイップクリームが子供の様にかわいがっていた子は大人の女性になり、完成したケーキでバームクーヘンと踊ったり演奏をしたりする。
そして窓から外の景色をみて外に出たそうにするとバームクーヘンが背中に羽を付ける。
空を飛べるようになるとホイップクリームにお別れの挨拶をし外の世界へ飛び立つ。
この作品は、自分の趣味や仕事が誰かを幸せにしたり喜ばせたりすることができる世界観だと思った。
ホイップクリームがデコレーションをしなかったら、バームクーヘンもただのバームクーヘンのままで終わっていたし、
ホイップクリームからできた女の子は、そもそも存在しなかった。ホイップクリームがデコレーションしてくれたから外という世界に旅立つことができた。
私も今歌の活動をしていて、歌ったり詩を書くことで誰かが笑顔になるとやはりうれしいし、努力が報われた気がする。
そして、この私の書く記事を見てくれた人が何かしらの影響を受けてくれるといいなと思う。
ホイップクリームも誰かの役に立つことができて、そして始めは一人だったが仲間が増え、一緒に何かをするという事を知ることができた。
また、最後の女の子が外の世界に飛び立つシーンでは、社会人になり遠い場所で一人暮らしを始めるときの親子の様に見えた。
登場人物をスイーツにしている世界観がかわいく、小さい子供が見やすい作品だと思った。
逆にスイーツの世界観で物語が進み、7分という短編のため話すシーンが一切なく、動きと音楽で物語を把握しなくてはいけないので、
伝えたいことを感じ取るのが難しい作品でもあると思った。
この作品は動きと音楽で魅せる作品であり、話すシーンは一切無く、字幕や音声ガイドも無い。
そのため目が見えない人は何をやっている作品かわからないのでは、と思った。