【恭加の「 THEATRE for ALL 」感想文】14「AR三兄弟「バーチャル身体の祭典 VIRTUAL NIPPON COLOSSEUM」公開記念・ジャンル横断型リレー方式カンファレンス」
こんにちは。恭加 (きょうか) です。
恭加がご紹介する、バリアフリー オンライン劇場THEATRE for ALLの作品。
14回目は、AR三兄弟「バーチャル身体の祭典VIRTUAL NIPPON COLOSSEUM」公開記念・ジャンル横断型リレー方式カンファレンス」の感想です。
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AR三兄弟「バーチャル身体の祭典
VIRTUAL NIPPON COLOSSEUM」公開記念・ジャンル横断型リレー方式カンファレンス
社会実験というアプリケーションができ、このアプリを記念してYouTubeでAR三兄弟の川田十夢さんがこのアプリに関わった方々とアプリの楽しみ方や制作舞台裏などの対談をした。
社会実験とは、ケータイ端末をテーブルや床など平らなところにかざすと、公演が始まり落語や相撲、太鼓やダンスなどを楽しむことができるARのアプリだ。
自分が今いるところで公演を楽しむことができるので、色んな背景での公演を楽しめる。
また、移動しなくてもいいので、コロナ渦でなかなか外出ができない今にぴったりのアプリだと思う。
そして、ケガや病気や障害等、あまり外に出られない人にも楽しんでもらえるアプリである。
また、音にもこだわっていて、人が映っている方に端末を向けると声が大きくなり、端末を後ろに向け人が映らないようにすると声が小さく、少し曇って聞こえる。
端末を向けている方向によって声の聞こえ方が変わってくるので音が立体的に聞こえる。
落語家の方が落語をしていたり、太鼓を叩いている人がいたり、スケートボード選手や、ダンスをしている人もいた。
音も相まってとてもリアルだった。
今回のYouTubeでのライブ配信は、ゲストに対しての説明が少なく、今誰と対話しているのかわからなくなり
時々置いて行かれている感覚になった。
会話の内容もうちわネタの様な部分があり、しっかり理解していないとついていけないところがあった。
今回の配信でAR三兄弟の長男である川田十夢さんは、
前は絵からハトが飛び出してくるようなネタで喜んでいたが、
人間の経験や空間に宿る行動の輪郭みたいなものをいかに残せるかみたいなことを考えるようになって、
「一番大きいのはオリンピックが文化的に完成したものをだせていないこと。
日本の文化100%ではなく、スポーツの大会だけが行われて文化的なものは出来なかった。
本来はどっちかではなくどちらもやるべきだった。」
と語っていた。
確かに、世界各国でスポーツを競い合うイベントのオリンピックは定期的に開催されているが、
スポーツがメインであり、世界各国の文化を広げるためのものではない。
オリンピックの様な世界中の人が観戦するイベントで、世界各国の文化を取り入れることができたら、
様々な国の文化を知るきっかけになると思った。
そして、このアプリなど、こういった実験的試みを通して日本の文化がもっと広がるといいと思った。
芝居に携わる人たちの思いや話を聞く機会はあまりないので、お芝居をやりたいと思っている自分にはとても参考になったし、とても羨ましく思った。
そして仮想空間の話が出てきて、メタバースについて考えるきっかけになった。
メタバースとは現実世界とは異なる社会性を持った仮想空間で、分身となるアバターを使ってコミュニケーションを取ったり、買い物をしたり、色々な活動ができる。
昨年公開された映画「竜とそばかすの姫」がまさにその世界観である。
このメタバースがもっと浸透すれば、コロナ渦でなかなか外に出られない今でも、
病気や障害や何かしらの理由から外に出られない方でも、様々な人とのコミュニケーションが生まれるチャンスになるかもしれないと思った。