ウェブアクセシビリティ診断のご案内
スマートフォンやタブレットなどウェブの利用環境の多様化が進み、情報アクセシビリティへの関心が高まっています。
これにあわせて「ウェブサイトアクセシビリティ診断」の需要も急増しており、診断を担う企業も増えていますが、サニーバンクのウェブアクセシビリティ診断は、視覚障害・聴覚障害・精神障害・発達障害・肢体不自由などの障害当事者がウェブサイトの診断をおこなう、他に例を見ないユニークなものとなっております。
サニーバンクでは実際に障害者がサイトを見て診断するため、機械的に検出したり健常者がマニュアル的に診断するよりも「実際に使えるアクセシビリティ」が実装できると顧客からの評価が高まっており、ウェブアクセシビリティ診断業務の受注量は順調に増加傾向にあります。
なぜサニーバンクなのか?にお答えします。
その1: 障害当事者による診断
サニーバンクには視覚障害・肢体障害・聴覚障害・発達障害・精神障害などあらゆる障害のある会員が登録しています。チェックツールを用いた機械的なチェックとは違い、さまざまな意見を聞くことができます。
その2: アクセシビリティ研修を受けた会員による診断
サニーバンクのアドバイザーが行う講習会を受講し、ウェブアクセシビリティ診断に必要な知識やスキルを身につけた会員が診断をおこないます。
その3: 改善点だけでなく「良い点」も
障害者にも使いやすいなどの良い点が気が付かれないまま、サイトのリニューアルによって変更されてしまうことがあります。良い点は残したままさらによいサイトにするために、サニーバンクの簡易診断では「良い点」についても報告しています。
その4: 誰にでも使いやすいサイトに
障害者や高齢者を含めた利用者を想定して使いやすいサイトに改善することで、誰にでも使いやすいサイトにすることができます。サニーバンクのアクセシビリティ簡易診断では、障害当事者の利用について意見を聞くことで、より多くの人が使いやすいサイト作りに役立ちます。
サニーバンクにご依頼いただくことで達成可能なSDGsの目標
サニーバンクは「できない事(Shade Side)で制限されてしまう仕事より、できる事(Sunny Side)を仕事にしよう。」というスローガンを掲げており、その取り組みは2015年に国連の193の加盟国による全会一致で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の中でも8つの項目に貢献するものであると考えています。
-
サニーバンクにはいろいろな障害を持った方が会員登録しています。
一般的に健常者に比べて収入が低いといわれている障害者に「障害があるからできる」仕事を依頼します。 -
会員の中には、健康の不安を抱えている人も多くいます。
サニーバンクでは通院しながら、体調に合わせて仕事ができる在宅ワークを中心に障害者が無理せずにおこなえる仕事を提供しています。 -
一定の知識やスキルが必要となる案件については、事前に開催する講習会を修了している会員に仕事を発注します。
サニーバンクの会員で講習会が受講できる環境にあれば、誰でも講習会に参加することができます。 -
サニーバンクではスキルや体調などを考慮し、仕事ができる状態にある人に発注します。従って、性別によって依頼が制限されることはありません。男性、女性、LGBTQなどに関わらず自分らしくありたい姿でいられるように応援しています。
-
サニーバンクの会員は雇用という形態ではなく、全員が個人事業主として業務を請け負います。障害者が症状や都合に合わせて、働きがいがあり生活が安定する仕事、つまりディーセント・ワークの実現を目指すことが経済成長に寄与すると考えています。
-
サニーバンクの会員は障害者が主ですが、障害者と認定されていなくても体調不良のため雇用という形態で継続的に働くことが難しい人が多くいます。「雇用」という形態ではなく、「業務委託」の形で、体調や都合に合わせて働く機会を提供し、不平等の解消を目指しています。また、ウェブサイトのアクセシビリティを向上させることで、ウェブサイトからの情報取得率がアップします。これにより情報格差の解消に寄与すると考えています。
-
サニーバンクではサービスメニューの一つとして施設や建物などのアクセシビリティ診断を提供しています。これは障害のある方が施設や建物を実際にチェックして使いやすいかどうか、変更した方がよい箇所がないかなどの意見をつたえるというものです。例えば視覚障害がある人向けにバリアフリー対策をしたら車いすの人にはバリアになってしまう…などということが起っているケースがあります。いろいろな障害のある人が確認し、意見を伝えることで、多くの人が利用しやすい場所が増えることを目指しています。
-
障害者支援などに関わる他社や公的機関、NPO法人などと連携し、サービスの拡大・改善を行います。
ウェブアクセシビリティ診断に携わるアドバイザーをご紹介します
サニーバンクでは徹底して障害者の目線でのウェブアクセシビリティ診断を遂行するために、他の業務同様にウェブアクセシビリティ診断においてもアドバイザーのサポートを受けております。ウェブアクセシビリティ診断に携わるアドバイザーをご紹介したいと思います。
-
伊敷 政英(いしき まさひで)アドバイザー
Cocktails代表、アクセシビリティコンサルタント、視覚障害当事者。
2003年4月よりITコンサルティング会社コンサルタントとして企業や自治体・省庁などのウェブサイトにおけるアクセシビリティ改善業務に従事。
ITコンサルティング会社退職後、2010年8月から Cocktailz として活動を開始。
ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)WG2 委員。 -
板垣 宏明(いたがき ひろあき)アドバイザー
NPO法人アイ・コラボレーション神戸 理事長。
身体障害当事者で、障害名は先天性多関節拘縮。日常生活では電動車いすを使用。
アイ・コラボレーション神戸は神戸市のポートアイランドにある就労支援A型事業所で、ホームページ制作・デザイン・システム構築・アプリなどのUI設計・ウェブアクセシビリティ診断・ユーザ評価・職員研修をおこなう。 -
くらげ(きむら ひとし)アドバイザー
山形県出身・東京都在住のフリーランス。聴覚障害・発達障害 (ADHD)がある。発達障害・精神障害・てんかんのある妻 (あお) と二人暮らし。自らの障害に関することをSNS等で精力的に発信している。共書に「ボクの彼女は発達障害 (1・2巻)」がある。
-
鈴木 弘美 (すずき ひろみ)
先天性白内障による弱視。趣味は海外旅行とサンバ、ボサノヴァのギター弾き語り。2013 年に世界一周。バリアフリー教育や障害理解に関わるさまざまな活動をおこなう。
ウェブアクセシビリティ診断事例
ウェブアクセシビリティ診断をどのような形でご活用いただいているのか、導入事例を一部ご紹介します。
事例1
業種
総合電機メーカー
費用 (予算)
600,000円(税抜)
内容
- 視覚障害者(全盲・弱視)、発達障害、精神障害、上肢障害のある会員による診断
- 診断ページ数 (12ページ)
- 報告書納品 (50ページ程度)、オンラインによる報告会
事例2
業種
住宅設備メーカー
費用 (予算)
200,000円(税抜)
内容
- 視覚障害(全盲・弱視)のある会員による診断
- 診断ページ数 (4ページ)
- 報告書納品 (15ページ程度)、事後アドバイス (質問回答)
事例3
業種
動画配信サービス
費用 (予算)
300,000円(税抜)
内容
- 視覚障害者(全盲・弱視)、発達障害、精神障害、上肢障害、聴覚障害のある会員による診断
- 診断ページ数 (4ページ)
- アクセシビリティアドバイザーよりオンラインによるフィードバック
事例4
業種
ECサイト
費用 (予算)
500,000円(税抜)
内容
- 視覚障害(全盲・弱視)、発達障害、精神障害、上肢障害のある会員による診断
- 診断ページ (会員登録・商品購入・クーポン利用 3つのフォーム)
- アクセシビリティアドバイザーよりオンラインによるフィードバック
事例5
業種
動画配信サービス
費用 (予算)
250,000円(税抜)
内容
- 視覚障害者(弱視)、発達障害、精神障害のある会員による診断
- 診断ページ (4ページ・デザイン段階でのレビュー)
- 会員の合同レビューにより出た意見を、オンラインによりフィードバック
事例6
業種
ECサイト
費用 (予算)
250,000円(税抜)
内容
- 視覚障害者(全盲・弱視)、発達障害、精神障害、上肢障害のある会員による診断
- 診断ページ (会員情報・クレジットカード情報の登録などの会員登録フォーム)
- アドバイザーよりオンラインによるフィードバック
クライアントさまの声1
Q.ウェブアクセシビリティ診断をご利用いただいた理由について
A.アクセシビリティをチェックしながらサイトを構築するという経験は初めてで戸惑うことばかりでしたが、障害の種類や程度は人それぞれだし、それによって必要なアクセシビリティも当然違ってくるのだということに気づくことができました。
クライアントさまの声2
Q.ウェブアクセシビリティ診断をご利用いただいた理由について
A.当初は「JISの規格を守るためにはどうしたらいいのか」というところを気にしていたのですが、ご相談する中で、JISは確かに大切だけど、それを守ることがすべてではない、サービスの特性上障害のある方にも実際に使ってもらえるかどうかが大切だということで、簡易診断を依頼しました。
クライアントさまの声3
Q.実際にウェブアクセシビリティ診断をご利用いただいた印象について
A.フィードバックを受けて向かうべき方向が逆になることがあったことが驚きであり発見でした。例えば、コントラスト比が高い方が見やすいという人がいる一方で、ビビッドな色合いにすると目が疲れたり、色が気になって文章に集中できないという人もいて、そういったことをどのように受け取って修正していけばいいのだろうと悩むことも多い反面、実際のユーザの声を聞くことの大切さに気づく機会になりました。
ウェブアクセシビリティ診断ご利用の流れ
ご提示している診断事例以外にも、さまざまな形で、ウェブサイトやアプリ・サービスのアクセシビリティ向上のためのお手伝いをしています。
障害当事者の意見をききたい、意見を取り入れてよりよいコンテンツやサービスを提供したいという場合に、ぜひご相談ください。
1 / 事前のご相談
株式会社メジャメンツ サニーバンク アクセシビリティ担当スタッフからヒアリングを行い、ご要望に応じて診断ページの選定や診断方法等の条件をご提案します
2 / 見積・発注
お見積り後、ご発注いただいた案件につきましては、すべて 株式会社メジャメンツ が受注いたします。サニーバンク会員との調整や作業の進行等は メジャメンツ担当スタッフにおまかせください
4 / 納品
診断報告書は メジャメンツ より納品致します。ウェブアクセシビリティ診断については、発注から納品までおよそ1か月から1か月半の期間(簡易診断は最短15日程度)をいただいています。
※サニーバンクで障害者の「がい」という文字は、当事者アンケートにより漢字表記で表記統一しています
(「障がい者」および「障碍者」という表記を『障害者』という表記で統一しています)。
ご相談からご納品までの期間は案件により異なります。
ウェブアクセシビリティ診断に関して、まずはお気軽にご相談ください。
ウェブアクセシビリティ診断について
さらにくわしい資料をご用意しております
ウェブアクセシビリティ診断の具体的な内容・金額・導入事例などをひとつの資料にまとめました。
ご検討の際にぜひご利用くださいませ。
サニーバンクのつよみや活用例などを
サービスガイドでご紹介しています
人材に関するお困りごとの解決に向けて、
サニーバンクが提供している多様なサービスをご案内しています。