リアルタイム字幕・動画映像字幕

150名規模の実務講習会でUDトークを使用したリアルタイム字幕提供をおこないました

2021年12月9日 (木) 〜12月10日 (金) に京都烏丸コンベンションホールでおこなわれた図書館等職員著作権実務講習会におけるリアルタイム字幕提供サービスをご紹介します。

今回サニーバンクでは、実務講習会の講演の音声を「UDトーク」という音声認識アプリでリアルタイムに文字化し、文字化したものを参加者の手もとのタブレット等に表示。その表示と同時に遠隔のスタッフがUDトークの誤認識の修正をおこなうというサービスを提供致しました。

リアルタイム字幕提供の対象である聴覚障害者はサニーバンクより貸与したタブレットで閲覧をおこない、同時に配信IDを同会場の参加者に共有することで、会場にいる誰もがUDトークアプリやウェブブラウザを利用し、提供する字幕を閲覧できるようにしました。

※ 字幕の公開終了後は閲覧できません。

今回のリアルタイム字幕配信のイメージ図

今回のプロジェクトのチームについて

実際の講習会の会場へはサニーバンクスタッフ1名を派遣。会場で講演の音声をUDトークで認識し、ビデオ会議システムであるZoomを用いて、遠隔で誤認識の修正等をおこなうワーカーへ音声を届けました。

UDトークにはあらかじめ単語登録しておくことで、認識率を高めることができます。当日は専門的な用語も多用されるため、講習で利用される可能性のある語彙の登録や、担当ワーカーへの知識の共有を事前におこないつつ、実務講習会の本番に臨みました。

参加したワーカーは事務局スタッフを除き全部で9名。2日間にわたって開催される実務講習会を15分1タームとし、同時に3名で字幕の誤認識修正に対応していきました。

実際の講習会の様子

サニーバンクのリアルタイム字幕提供について

サニーバンクのリアルタイム字幕提供は1つのチームの中に「主音声認識担当者」と「サブ音声認識担当者」、「修正担当者」と「待機担当者」を設けています。

「音声認識担当者」はUDトークでの認識を行い字幕の配信をおこないますが、もし、トラブルなどで配信が困難になった際には「サブ音声認識担当者」へUDトークでの認識および配信を切り替えます。

今回の事例では、「音声認識担当者」は会場で認識を行い、「サブ音声認識担当者」は会場からZoomで届けられる音声を認識する形でおこないました。また、UDトークで音声認識された文言の誤認識や漢字の変換の間違いなどの修正をメインでおこなう「修正担当者」と、有事の際にスイッチできる「待機担当者」がおり、より確実に、正確な文字情報を提供できる体制を整えております。

この万全な体制で講習会の期間は大きな事故もなく、イレギュラーな出来事もChatworkで連絡を取り合いながら、前日のリハーサルを含め、無事に3日間の日程を完走することが出来ました。

Chatworkのようす

リアルタイム字幕提供をご利用いただくシチュエーションについて

イベント・講演会・セミナーや、オンラインイベントの生配信、ウェビナーなどにおいてリアルタイムで字幕を提供することは、話題に対する「アクセシビリティ」を大幅に向上することが可能になります。

だれもが利用することのできるイベントを開催したいとご要望されている企業さまにとって、アクセシビリティの重要性に対する理解を深めるという側面からも、今回の実務講習会ではリアルタイム字幕サービスという形で、アクセシビリティに貢献することができた事例となりました。

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